また保険購入の話です。
自分の失敗談を書きながら、いかに何の考慮もなく保険商品を購入してきたのかがわかり、腹が立ってきますが、今回も保険購入の話です。
知り合いが外資系生命保険のセールスマンに転職していた。
学生時代に知り合った後輩Y君から連絡が来たのは2012年の夏頃でした。「久しぶりにあの時の仲間で会いませんか?」という話になり、昔の仲間数人ワイワイ騒いだ夜のことです。
「渋谷さん、僕は今、保険の営業しているんです。今度話聞いてもらえませんか?」
酒が入っていたこともあり、深く考えず、「おー、いいよ」と返事をした数日後、彼はきっちりと私にアポを入れてきました。
セールスマンではなく、ライフプランナー
Y君は開口一番、「我々はセールスマンではなくて、ライフプランナーです。保険を売るだけではなく、保険の販売を通してお客様の人生設計全般のお手伝いをしているんです。」と述べ、商品の話をする前に、育児や親の介護にかかる費用、遺産相続の話など、当時の私があまり知らなかった話を丁寧にしてくれました。
米ドル建保険が提案された
そして商談です。
「私達の世代は老後の資金をどうやって準備しておくかが大事です。そして日本円ではダメです。世界の主軸通貨じゃないと」と話した彼が提案してきたのは
年36,000USDを10年間支払う、90万USDの死亡保障がついた貯蓄型生命保険。満期以降は、解約返戻金がUSDベースで年利約2%ずつ増えていく
という商品でした。目玉が飛び出ました、、、。当時1USD = 80円位の円高だったのですが、それでも年間300万円の保険料金支払いです。それを10年間ですから、3000万円です。円安になったらもっと支払わなければなりません。満期まで支払えば、いい利率で解約返戻金が戻ってくるプランではありますが、さすがにこれは高すぎる。
「これを満期まで支払えば、老後資金が米ドルでバッチリ用意できますよ」と言われましたが、「無理に決まっているでしょ」とキッパリ却下。
しかし、敵も簡単には引き下がらず、提案してきたのは、最初のプランを3分の1にした
年12,000USDを10年間支払う、30万USDの死亡保障がついた貯蓄型生命保険。満期以降は、解約返戻金がUSDベースで年利約2%ずつ増えていく
でした。
ここで、心が揺らいでしまいました。私には出せなくない金額だったのと、当時外貨に興味があったというのもあり、ただ外貨を銀行に積み立てるよりはこの商品の方が利率がはるかに高いという理由で購入を決意してしまったのです。
反省点と学んだ点
反省点
この商品の購入自体は、決して悪い選択ではなかったと今でも思っています。しかし、どうせ老後資金を作るために、米ドルで保険を積み立てるのならば、米株のインデックスファンドで十分でした。何度繰り返したコメントですが、勝手に自分で資産運用のオプションを狭めてしまっていたことは本当にまずいことでした。
学んだ点
とは言え、ライフプランナーと名乗るY君から聞いた話は、お金について知識が乏しかった当時の私にはとても有益でした。
特に、
(1) 30代40代の人々は老後貧乏になる可能性が高い、今必要なお金ではなく20年後、30年後の老後資金をどう確保するか考えるべき
(2) 日本円だけで資産を作ってはいけない。世界の主軸通貨である米ドルをしっかりと持っておくべき。日本円よりも割合を高くしてもよいくらい。
という2点は、今まで持っていなかった視点を私に気づかせてくれました。
保険商品をまたもや購入してしまったことは反省点ですが、彼の話を聞いたことでお金についてもっと勉強しなければいけないな、と考えるキッカケになったことは非常に大きかったと思います。
一体、あなたは保険をいくつ持っているの?
これで5つめの貯蓄型保険商品の購入でした。遅ればせながら、このあたりからそろそろ「ちょっと保険買いすぎだよね。。。」ということを感じ始めました。そして、保険以外の金融商品への目を向けることとなったのです。
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