私の投資スタイルはインデックスファンド
私の投資スタイルは「基本、インデックスファンドに投資。Buy and Holdで長期的スパンで運用」です。特に珍しいものではないです。というか、水瀬ケンイチさんがブログで仰っていることそのままです。

というよりも、「個人投資家が個別株の売買で儲けるのはとても難しい」と感じているので、「私にはそれ以外の選択肢がない」、というのが本音です。
なぜ「個人投資家が個別株の売買で儲けるのはとても難しい」のか?
私は仕事で金融業界のお客様のITシステムを担当しています。顧客先に常駐することもあって、株・為替・債券のトレーダーの方々が話している内容を聞くことがあります。私のお客様は俗に言う「機関投資家」です。彼らが個人投資家と異なる点は
- 投資する金額のレベル
- 持っている情報量の多さ
- トレーディングするためのインフラ
の3つです。これらは個人投資家が持つそれとはレベルが違う、ということを肌で感じます。
投資金額ですが、機関投資家は1億円単位で投資を行うのが普通です。個人投資家で1億円単位で投資することは少ないでしょう。これだけの額で投資すればマーケットの方向をある程度コントロールすることも可能ではないかと思います(最近はかなり法律で厳しくなってはいるようですが。。。)。
また、彼らは会社内外の色々な人と常に情報を交換しています(もちろんインサイダー取引やその他のルールには触れない範囲です)。持っている情報量、特にそのスピードは個人投資家と比べて桁違いと言ってもいいかもしれません。彼らは各企業のインベスター・リレーションズの人々に会って話を聞くこともあります。そうすると、「この会社はいける。いけない」の判断が数字以上に分かることもあるとのことでした。
トレーディングするためのインフラもすごいものがあります。現在はハイ・フリークエンシー・トレーディング(HFT)と呼ばれる、ミリ(1000分の1)秒単位で売買注文を出す、超高速・高頻度取引がヘッジファンドや証券会社の主流になってきています。つまり、コンピュータ上で動いている超高速アルゴリズムが多くの株、その他の金融商品の売買を市場で行っているということです。事実、金融業界のITエンジニアにもAIやコロケーションサービスに特化して働いている人々がいます。
つまり、機関投資家は多くの投資金額を、多くの情報を基に、高速で取引しているわけです。私達のような個人投資家が太刀打ちするのはかなり難しいということがわかると思います。たまたま大当たりを引くことはできるかもしれませんが。。。
では、そんなトレーダーたちは自分たちの資産運用をどうしているのか?
「日常業務で株や債券のトレーディングをしている人々は自分たちの資産運用をどのようにしているのか」、これは興味ありますよね。
しかし、以外に皆さん何もしてません。キャッシュ率高いです。
そして、何か資産運用をしている人の場合、圧倒的に不動産投資をしている人が多いです。港区や渋谷区の高級マンションを購入して家賃収入でインカムゲインをとる形です。
もちろんこれは彼らが私同様、個人口座での金融商品売買にかなりの制限があるということと大いに関係あると思います。また、俗にいうトレーダーという仕事の人々は報酬も高い人が多く、特に何もしなくても資産が増えていくため、それを元手に確実にインカムゲインを取りに行く選択を取っているとも言えます。
そんな彼らにインデックスファンドについて聞いてみると、「確実だよね。少ない元手を増やすには間違いの少ない選択肢」とのことでした。でも、彼らは日夜それ以上のリターンを得るためにしのぎを削っているので「インデックスファンドがBest」とは決して言いません(笑)。
元手もあまりない、情報もない、個人投資家はどうすればいいの?
残念ながら、ちっぽけな個人投資家には大きな元手も、お宝情報も、素晴らしい超高速アルゴリズムトレーディングツールもありません。なので、「少ない元手を増やすには間違いの少ない選択肢」としてインデックスファンド投資を選ぶ必要があると思います。というか、それしか選択肢がないです。
私はインデックスファンドをコツコツと積み立てていきます。でも、いつかは大きな元手で刺激的なトレーディングをしてみたいですねぇ。
コメント